時代は見て愛する「お見愛」時代。お見合い塾塾生の成婚作文集
山田さんへ
私は、31歳の頃に、当時つきあっていた彼女と別れて以来、
本当に縁に恵まれませんでした。
「そのうち、彼女ができ、いつか結婚できるだろう。」と考えて
いました。
ところが、年が経つにつれて、仕事が忙しくなり、まわりも結婚
しだして、いつしか合コンに誘ってくれる人もいなくなり、女性
との出会いさえなくなっていきました。
お見合いを決意するまで、ろくに結婚しようという努力をして
いませんでしたし、「お見合いまでしてまで結婚したくない」と
いう今考えれば、とんでもない考え方をしていました。
でも、40歳を間近に控えて、アラフォーと言われる世代になる
と急に、「さびしさ」を考えるようになりました。
「今から、結婚して子供が成人したら俺は定年退職や」とか、
「このまま、一人やったら、死ぬときどうなるんや」等、一人で
考えるようになり、まわりの人間がとっくに、結婚して子供も
小学校に行きだして、手がかからなくなってきて、「俺、子供が
大きくなって、やっと飲みに行けるようになったわ」と言われた
事とかが身にしみるようになってきました。
そんな時、今年の3月に、ひさしぶりに、「いいなあ」と思える
人が出てきて、「さあ、告白しよう」と思ったときに、相手から
「私、今、つきあってるねん。それもあなたが知っている人」
と、自分の同僚とつきあっていることを逆に告白されて、もう
自分自身が嫌になって、「どないかせんとあかん」と本気で
焦り出しました。
婚活を決意した私は、手始めに、お見合いパーティーに参加
しましたが、悲惨な結果に終わり、その帰り、悔しくて、情けなく
て、一人で酒を飲みに行きました。
なんか、「おまえは、大した男ではないぞ」と現実をたたきつけ
られたような感じがして、つい酔っぱらってしまいました。
帰りの本屋で、何気なく、本棚をみますと、山田さんの本(1冊
目の本です)が目に入り、ぱらぱらとめくると、内容が今の
自分に必要なことが書いてあることから、だんだん酔いが
覚めてきて、すぐにレジに走り買いました。
その晩、家で、その本を一気に読みました。
本を読んで、一番に感じたことは、いままで、僕は、相手は
自分が選ぶものだと思い、自分のことばかり考えて、つきあう
前に出会った女性を思いやったりせず、「素が一番」と思い
こみ、自分を磨いたりしなかったなあと。また、ちゃんと相手が
わからないのに、外見だけで判断していたなと、反省ばかり
しました。
反省ばかりではなく、恋愛至上主義であった僕は、お見合い
にも誤解があって、お見合いのほうが、すべてわかった上で
会うし、何よりも、出会いに真剣さがちがうと思ったのでした。
本との出会いがあり、本を読んで、目からうろこが落ちた
私は、本の著者である山田さんにお願いすることとにしました。
面接の時に、僕を女性と思って、女性用の資料を持ってきた
山田さんにびっくり(笑)しましたが、山田さんの説明で、
「よし、やろう」と気合いがはいりました。
HPにアクセスできるようになってからは、がんがん申し
込んで行きました。
とにかく、ちょっとでもいいと思った女性は、申し込みました。
交際相手を選ぶのは、会ってからだと思いましたので、
あまりプロフィールは年齢とコメントぐらいを読むぐらいで、
他は重視しませんでした。
私は、容姿に自信がなかったことから、スタジオで少しメイク
した状態で写真を撮ってもらったのですが、それが功を奏して
けっこうお申し込みを頂きましたし、僕の申し込みも結構
受けてもらった気がします。
今、考えれば、このスタジオの写真はよかったと思います。
HPをみていますと、面接をうけた時に撮った写真(山田さん
ごめんなさい)を載せてもらっている人が多いようですが、
私の印象はよくありませんでした。
最悪の人は、写メの写真を載せている方がいますが、
神経を疑います。
スタジオで撮影を頼むということは、それだけ、お金が
かかっていますので、真剣さがあるということですし、
なによりも綺麗です。
私は、スタジオで撮影した写真を載せている人に、結構
申し込みましたが、予想通り、真剣さがあるのか、他の人
よりは返事がきました。
僕がお見合いで心がけたこと、それは、一度では、
よほどのことがない限り、断るのはやめよう、もう一度
デートで会って、判断するということでした。
これは、山田さんの本どおりにしたことです。